2018年3月5日月曜日

ワーキンググループ開始

住宅産業塾では、今年から新たな取り組みとしてワーキング(WG)活動を始
めることにしました。これまでは研究・分科会として、あるテーマについて集
まっての研修という方法を取っており、それぞれ学んだことを実務に活かして
いくというスタイルでした。これは研修としては良いのですが、どちらかとい
うと受け身で受けるというスタンスでした。

今年から始めるWGとは、テーマを決めてそれを数社で集まったメンバーで協
議しながら、課題に対する解決を図っていくという方法です。よって、受け身
ではなく主体的に進めていくことになります。

テーマとしては事務局の方で予め考えたものと、アンケート調査などの結果を
踏まえて決めていこうと、いくつかの提案をおこなっています。今回提案した
WGテーマは、以下のようになりました。

①WEB集客WG
 ウェブ重視の傾向は特に集客面において顕著です。SNSの活用もそうですが、
 すべてのウェブ媒体をうまく連動させて成果を高めるために、各社の取り組
 みを情報共有しながら適切な対策を取るためのWGです。

②新業態開発WG
 新業態開発・コラボ・ネット活用は重要キーワードです。新築着工が減少し
 ていく中で、新しい業態を開発し、ビジネスの幅を広げていく重要性が高ま
 っています。今回は、その中でも大きく注目されている「DIY」のコンテン
 ツを活用し新業態開発をWGにて進めていく予定です。

③現場きれいからの創客WG
 現場きれいの取り組みは、かなり浸透してきました。しかしいくら現場きれ
 いをおこなっていても、受注に貢献しなければ意味がありません。このWG
 では、現場きれいから如何にして顧客を創りだすか、これをテーマに活動し
 ていきます。具体的な事例を知り、実際に試して改善、それらを情報共有し
 ながら、創客の方法を確立していきます。

④商品開発(販売型)WG
 今後の駆け込み需要や不動産業者との連携などを見据えて、販売型商品づく
 りをおこなっております。この商品を売れるように、参加者と共に付加価値
 をつけていくWGです。

⑤都市型(市街地等)住宅ビジネス研究WG
 今後人口が減っていくと、郊外から都市部への人口移動がおこります。その
 ような市場の中で、市街地での住宅・店舗といった建物に焦点を当てて、そ
 の工法を重量鉄骨でおこなうWGです。既にこの工法が確立されており、今
 回はその運用に際しての原価、流通、仕様、集客の仕方など、ひととおりの
 仕組みについてWGの中で確立していきます。

⑥健康経営WG
 働き方改革につながることとして、従業員の健康に注目して働きやすい環境
 を整えていく健康経営。この優良法人認定取得を目指して取り組んでいく
 WGです。タニタヘルスリンク様の協力・アドバイスを頂きながら進めてい
 きます。

⑦積算・原価管理・事前発注システムWG
 積算・原価管理は各社各様におこなっているケースが見受けられます。この
 基本的な形をマスターしながら、事前発注ができるように、さらには請求書
 なしや自主検査まで、エクセルをベースに管理できるシステムを構築中です。
 このWGでは、そのツールを使いこなしながら、改善を繰り返して最適なシ
 ステムをつくりあげることを目標としております。


皆で集まって知恵を出し合うのが、WGです。興味のあるテーマがありました
ら、ぜひ参画して一緒に創り上げていきましょう!

2017年12月18日月曜日

異業種から学ぶ。美容室業界の社員教育とは①~教え方の標準化

働き方改革の中でも、社員教育は大きなテーマです。同じ職人の世界の一つに美容業界がありますが、おそらく皆さんになじみがないであろう「美容室」の実際を紹介します。

美容室業界は、高等学校を卒業、あるいは美容専門学校を卒業し、美容室にアシスタントとして入社します。現場では営業時間中は立ちっぱなし、お昼や休憩時にやっとイスに座ることができるのが当たり前の世界です。美容専門学校を卒業したスタッフは、美容師の国家試験を取得してから入店します。
しかし、国家試験を取得していても、お金をもらえるほどの接客力・技術力はありません。そこで、初めて美容室に入店し、スタイリストに向けたスタートが始まります。

美容室に入店すると、段階的に接客、技術を中心に学び(OJT)、街頭でチラシ配布なども業務の一貫としてあります。美容室は全国に23万店あります。その9割が小規模店(個人店)から構成されています。小規模店では、実際に社員教育なんてものはありません。日々、現場で先輩スタイリストを見ながら学び、営業時間が終了した後に練習を遅くまで行っています。しかも、休日はたいがい平日。その平日の休みをどの様に活かすかが、スタイリストになる道のりを左右することになります。
 入店当時は、掃除、受付、シャンプーから始まり、ワインディング、カラー塗布などを段階的に学んで行きます。全てが出来るようになり、やっとカットに入ります。カットは日々、ウィッグ(人の顔と頭を形どった模型)を用いてカット練習を行います。この段階でお客様のカットに入ると、とんでもないデザインに仕上がったり、耳をシザーで切ってしまったりすることがあります。お客様の頭の大きさや形、くせ毛、毛量、毛質など様々です。また、お客様の求めるデザインも異なります。独り立ちするには約3年程かかります。一人で出来るようになれば楽しい仕事です(次回に続く)

2017年11月20日月曜日

埼玉県某所にある、
なんの変哲もない町場にある普通の工務店の集客戦略。


当時、誰が見ても普通の工務店。

社長は大工職人から一代で会社を起こし、

現在は息子と数十人の社員を抱えながら経営を行っています。


この社長は、大工職人上がりで、営業は大の苦手。

人と話しをするのが苦手な堅物です。




しかし、人と会話をするのが苦手な分、

アイデアはたくさん持ち合わせており努力家です。





「ホームページは独学で学び、自分で制作しました。今では、SNSも活用できるようになり、毎日のように更新しています。元々、PCを使うのは苦手というか、若い頃には大工職人として腕を磨く日々でした。しかし、時代も変わりPCが普及し、操作出来ない方が恥ずかしい環境になりました。

チラシを作ってポスティングしても、なかなか問合せが来ません。フリーペーパーに広告を出しても反響なし。競合他社(規模の大きい企業)も多く、なかなかちっぽけな工務店には、誰も目にも止まりません。問合せがあるのは、古くからお付き合いのある地元の人だけです。

経営が厳しく集客に苦労している時、毎日、暇だったので本を読んだり、パソコン教室に行ったりしながらPCを覚えました。朝から晩までPCに向かって検索をしました。他社のホームページを見ては、何が違うのか? どんなホームページに人が集まるのか? 

やればやるほど、面白くなり自分の会社のホームページを独学で立ち上げてしまいました。この時、今まで会社のホームページもなく、チラシを見た人が、どんな会社なの分からなかったから、問合せが来なかったことに気づいたのです。

それから、どうやって会社をPRしようか考えました。やってることは他社と変わらない。差別化するものは何ひとつない。自分は大工職人であったことくらいしかない。しかし、大工職人として技術はあって当たり前。そこで、よ~く考えました。

アイデアだけは誰にも負けない。会社のPRは難しいが、自分のPRだったら出来ると考え、自分のことをホームページに掲載しました。また、同時にブログで毎日あったことを書込み、フェイスブックでも「今日の朝食」の紹介、町のお祭りやイベントに参加したこと、家を建てている施主との写真やコメントなど、毎日の日常生活を投稿し始めたのです(日記を付けるように一日も欠かさず書き綴っています)。

ある日、一本の電話が鳴りました。家を建替えたいとのご依頼の電話でした。
それから徐々に快進撃が始まりました。ホームページやSNSで、自分の人柄を気に入った人から問合せがありました。その噂は地元の人を中心に口コミで広がり始めました。」


いつの間にか話が苦手な社長は、今や話し上手な社長に変身。

実際に投稿している文章は、特別上手くはありません。

どちらかと言うと下手です。




しかし、社長の素直な気持ちがよく伝わってくる文章でした。





最後に、

上手い文章より、

相手の心に伝わるような気持ちを素直を書くことが必要かも知れません。


また、毎日、更新することでファンを自然に作り上げていった結果、

今では地域に必要な存在となっています。




“継続は力なり”


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2017年3月21日火曜日

足場の特別教育

足場の特別教育は受講しましたか?
特別教育のうち、以前足場作業に携わっていた方は、
通常6時間の研修が3時間の短縮コースで可能となっております。
これは今年の6月末までの猶予期間のコースであり、
これ以降は6時間研修となるそうです。

建築時の事故としては、墜落・転落が多く、
特に足場は危険な個所となっているそうです。
今のうちに安全に対する認識を植え付けておき、
しっかりとした研修を行っているという実績が、
何かあった時にも効果が出てきます。

まだ何も行っていないようでしたら、
今のうちにお願いいたします。


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2017年3月8日水曜日

人を動かすには


人を動かすにどうしたらいいか? 

昨日は経営者編として研究会をおこないました。
社員が動かない、協力業者が動かないなど、悩みはいろいろあると思います。
経営者、特に社長は熱き想いや夢を何度も伝えることがとても重要です。
しかしただ話すだけではなく、その背景をデータで示したり、
論理立てて理解できるように、ビジュアルで示すことも大切になってきます。

また、論語や人間学の普及活動をされている、
建築社会学者の樫野先生にもビジネス論語についてのお話をしていただきました。
論語の世界でも、失敗したら己の責任である、言い訳をしない、
そして徳を得れば自然に人を動かすことができる、という言葉もあるようです。

研究会では、具体的に困っていることについてのアドバイスや
意見交換もおこなったこともあり、
予定の終了時間が大幅にずれてしまいましたが、
とても中身が濃かったとの感想もいただきました。

これからは「人」次第です。プラス発想やモチベーションなど
良い循環が生まれるように、まずは経営者自身が人徳を磨いていきましょう。


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2017年2月20日月曜日

業務フローの見直しを!

「顧客に選ばれるような会社になる」といっても、
何をどうすればいいのでしょうか?
家づくりは多くの部資材を使い、多くの職人・業者さんが絡み、
長い時間をかけてつくりあげていきます。
これをコーディネートするのが工務店の役割です。
そのため、きちんとした仕組みを持っていなければ、工期遅延、
クレーム発生、利益喪失などに陥ってしまいます。
そして信頼されず、選ばれる会社には到底なれないのではないでしょうか?
この明確な仕組みがありますか? 
 
仕組みとして、まずは業務フローが明確かどうかが問題です。
会社のルールとして何となく流れがあり動いているようですが、
いざフローをチェックしていくと、意外と理解されていないことが多くみられます。
この業務フローをつくってみると、多くのことに気づかされます。
またこれが出来ることで、社員さん皆さんの認識が共有できます。
そして業務改善につながりますので、確実な引継ぎや時短などの効果も出てきます。
何となく仕事をしているところは、この業務フローを見直してみてください。

わからないことがあれば、下記までお問い合わせください。


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2017年2月15日水曜日

魅せる現場視察会 in 岐阜

昨年の魅せる現場コンテスト総合最優秀の1社である
岐阜県の会員さんの現場視察会を、3/24に開催します。

この会社はとても小規模の工務店ですが、
塾で言っている現場きれいやお客様対応について
寺子屋にて1年間学んだあとに、
それらを実践してこられました。

現場をきれいにしてもすぐには評判につながりませんでしたが、
そこで諦めずに、この方向が正しいと信念をもって続けたことで、
最近は評判などが上がって受注も増えてきたそうです。

現場きれいの意味を実践で証明した会社です。
きれいな現場を視るだけではなく、
これまでおこなってきたこと、続けてこられたことなども
是非聞いていただきたいと考えております。

参加希望者が多くなりそうですので、
会員外の募集はできないと考えております。
どうしても視たい方は、塾への入会からご検討ください。


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